エクリュとはカウンセリングについて悩み・症例予約・料金よくあるご質問

悩み・症例

本当の自分が分からない(アダルトチルドレン※)【3】

現実の彼女もイキイキとした感情を取り戻していきました。

ワークの中で、自分のありのままの感情を表現していいんだと感じられたことは大きなことでした。大人の彼女は幼いの自分のよき理解者かつ支える者となって成長に手を貸します。

そのうちに、今まで無理をしていたと感じる行動から少しずつ離れていき、自分の心が欲すること、楽しいと思うものに焦点をあてて動き出すと、対人関係も変わりました。
一緒にいて疲れない、支配されない関係でいられる友人達。

まだ人に気を使いすぎかなと思うときもありますが、以前のような苦しさはありません。
ちょっと間違っても、またやり直せばいいやという余裕もうまれました。

両親へのわだかまりは決して消えてはいませんが、今までのような重い恨みや怒りは薄らいで存在自体が恐怖だった感覚は消えました。
一緒にいても操作(支配)されることもなくなりました。親もそれぞれが何らかの負のパターンを背負っていたのだなと彼らの生育歴等を見て客観的に思えます。
「やめて。生きているうちに早く気づいて、もっと自由になれたらいいのに」という感想も持っています。

そして、何より自分が健康で幸せに生きていることが、彼女の今の最大の喜びです。

初めて会った時、部屋の片隅で暗く心を閉ざしていた少女は、次第に笑顔と信頼関係を取り戻すと、今度は逆に大人の彼女を勇気づける存在になっていきました。
イメージの中で彼女はこんな言葉をもらっています。
「いいんだよ。もう苦しまなくてもいいんだよ。頑張らなくてもいいんだよ。そのままで大好きだから。一緒にいてくれて、ありがとう」

※アダルトチルドレンとは


3つの症例の共通項


ご紹介させて頂いた症例は、年齢・性別・環境は違えどとても似ている、そしてよく起こるパターンです。
皆さん頑張り屋さんで完璧とまではいかなくてもある程度以上のレベルを目指している方が多い。
それは育つ過程で周囲の大人達からメッセージとして繰り返し伝えられ心に刻印されてきたものであったり、その反発であったりすることもあるようです。
そうすることで適応し、自分(サブパーソナリティー)をつくってきたのかもしれません。
その適応が大人になってからもずっと心の奥に残り状況が変わってもそのメッセージに動かされてしまう・・・。


人のクセ


つらい出来事を乗り越えようとするとき、人は心に決めごとをつくります。(たとえば、人に頼らないでひとりでやっていこう!等の決心)
それはとても強い感情と共に心に刻まれ、信念のようなものになりその後のその人の一生にも影響を与え続けていきます。

人は様々な場面でその状況に合った「自由な選択」ができるとよいのですが、或る状況に適応するために選んだそのひとつのパターン(心の姿勢)で、その後も全ての出来事に対応してしまいがちです。
それはその時は自分を守るため必要だったことなのですが、その後「制限」となって生きづらさをつくってしまう場合もあります。
頑張り屋さんは、甘えている時も甘えられずストレスを抱えがちですし、自分にも他人にも厳しく批判的になり易い時があります。
何か物事が上手くいかない時、自分を必要以上に責めがちです。それが自分を否定することにつながって、落ち込んだり・・・。
外に見せる冷静さとは裏腹に感情の起伏が激しく自分の感情をコントロールできないことで悩むこともあります。
そうやって、ウツ的になっていく方々は少なくありません。

感情のエネルギーは頭で思うことより強く身体に影響を与えていきます。
マイナスの感情をそのまま抑圧していくと、心も体も不安定で健康を害していくことがあります。


本当の自分を生きたい


サブパーソナリティーとは・・・、
その人が育った環境の中で自分が適応していくために無意識に身につけてきた人格とも言えるものですが、それは自分の中の「一部分」であり「全て」ではありません。
ただ、それを自分として生きることはとても多いように思われます。
現代人はとかく忙しく心にゆとりを持つことが難しいものですが、何か生きづらさを感じた時、自分を見失ったように感じる時、自分を見つめる時を与えてあげたいものです。

何かが制限を与えているならそれを手放し、
自分の一部分だけでなく、全てを受けとめてあげて下さい。

きっともっと自由でイキイキとしたアナタに出会えるはずです。

page1 | page2 | page3
Copyrights(C)2012 Ecru. All Rights Reserved.